提灯の歴史について
通販にて気軽に特注で印刷したものを購入出来、店頭やお祭りの開催ごとにオリジナル品が大活躍する提灯の歴史はずっと古く、完全に遡りきる事が出来ない程です。
今回は一部ながらちょうちんの歴史に触れて行こうかと思います。
△元々は中国発
日本の夏の風物詩の様に提灯は見られていますが、元々は中国から渡ってきたものです。
今もそうですが、中国ちょうちんは畳む事が出来ず、縦に竹ひごが入っている点が特徴的。火袋にも布が使用されていたりと仕様が異なります。
日本へ伝来して来た室町時代では、やはり今の様に折り畳みが出来る状態ではなく、竹ひごを組み合わせて製作した箱に和紙を貼り付けた物が始まりでした。
△折り畳み式は日本発
今の様に折り畳み出来る形に出来たのは室町時代が終わる頃とされており、日本人によって改良されました。
また、安土桃山時代から大量に使用され始めてから、新しい技術が誕生したことによって軽量な照明器具へと形を変えていきました。
江戸時代も中盤に差し掛かったあたりから、蝋燭の生産が進んだ事によって、今まで地位の高かった天皇や貴族等が使用していた提灯も一般市民に使用されるようになり、激安価格での販売が進みました
価格が格安になったことから、使用用途に合わせてあらゆる形状やプリントなどが考案されて地域独特のちょうちんなどが完成して行きました。
△弘法大使と提灯
讃岐ちょうちんに関しては、中国から伝来したことは同じであっても、それを日本へ持ってきた方が名の知れた方でした。それはタイトルにも記載したように「弘法大使」だったとされているのです。
そんな讃岐提灯は約1000年の歴史を誇ると言われております。
いまだに宝物として神社仏閣へ奉納されたちょうちんが残っているそう。
江戸時代ごろには竹を切らずして制作する技術が完成し、一本がけ提燈との名前で今でも作成され続けています。