水府提灯の特徴
今でも販売促進などの用途の他にも、実際に実用的に活用されており、注文の絶えない提灯でございます。
しかし、約380年前にも既に存在しており、江戸時代に水戸藩の産業振興として生まれたのが「水府提灯」と言われる物になっております。コチラは堅牢性が特徴で、水戸地方は提灯の日本3大産地の一つに数えられている物の一つ。
水戸藩の産業振興策
徳川御三家の一つ水戸藩は、石高の低い藩民の経済を支える産業の一つとして、当時、必需品であった提灯の製造を奨励した。以来、水戸地方は、岐阜・福岡・八女と並んで、日本での数少ない提灯として知られています。
堅牢な「水府提灯」
「水府提灯は」、篠竹でできた提灯の内側の竹ひごを、1本1本輪にして糸で結わえる「1本掛け」で作るため、堅牢であることで知られている。現在もその工法は変わらず、和紙を貼った弓張り提灯、奉納提灯、盆提灯、看板提灯などが製造されています。なお、当店でもこの水府提灯の技法にて作成される物がございまして、ご注文して頂けます。
製造工程
型組→ひご巻→糸掛け→紙貼り→裁ち落とし→型抜き→畳み込み→書き→設置