時と場面に合った文字
提灯に書かれている文字と言えば、真っ先に思い浮かべるのは、御用の文字だと思います。時代劇には欠かせないアイテムの一つで、特に江戸時代を背景にしたドラマや映画では必ず出てきます。その物の色は白で黒い文字ですが、よくよく考えてみると、もっと身近な所でも見かけることに気付きます。
その提灯の代表格が、居酒屋やラーメン屋、またその屋台などの日本人のサラリーマンには欠かせない場所で見かけます。色は赤で淡い明かりに引き寄せられるお父さんたちも多いのではないかと思います。そこに書かれている文字には、ラーメンの文字、酒の文字、居酒屋の文字、屋台の文字等々いろいろとありますが、 どれをとってもついつい寄ってしまう気がします。
その他、お盆に飾る提灯には文字はほとんど無く、花や装飾系に趣を置いたものが多く、これもまた、その時との時の時間とシーズンを演出しています。それには文字は必要ないと思います。また、お祭りの時にも飾られていることを思い出しますが、これも文字の記憶は薄いものです。
提灯に書かれている文字は、その時その場面に合ったものですが、どの文字にも味が有りイメージを湧かせるものであり、記憶として思い出せるものが理想だと思います。
