提灯の持つ不思議な力
提灯に書かれている文字というと、私はまず時代劇で奉行所の同心とか捕り方が持っている御用と大きく描かれている無骨なものを思い浮かべます。ああいう荒々しい人たちが使うものですから、ちょっと粗野になるのかもしれませんけど、こういうものが日常的に使われていた時代にはある意味当たり前のようなもの だったのではないかと思いました。
確かに提灯というものは当時の人々の生活の明かりとして使用されていたものですから、かなり幅広く用いられていたもののようなのです。これは、このグッズが身分上下老若男女に関わらずみんなに使われていたということがありますから、けっこうメジャーな存在 であったということも関係しているのです。
これは、身分によって使う和紙の素材とか、ろうそくの質とかは違うのでしょうけど、提灯というグッズを使っていることには変わりはありませんから、ある意味平等ということがこのグッズに関しては言えたのかもしれません。
私はこのようなグッズを使ったりすることはないのですけど、町のあちこちで見る赤い提灯を見るたびに、なんとなく暖かい明かりにひかれて、ふらふらと店に入ってしまうこともあるため、こういうグッズの発するやわらかい明かりというものが持っている何かわからない不思議な力がそういう気分にさせるのかもしれません。