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「緑提灯」全国へ

国産食材を積極的に使用するお店の印として、「緑」色の提灯を店先に設置する風習が、全国に広がっています。発案者は、つくば市の中央農業総合研究センター所長で、かつ長年稲の品種改良に携わってきた丸山清明さんです。40%以下にまで日本の食料自給自足率は落ち込んできており、それを少しでも向上させ、農業の活性化を図りたいと思案する日々の中、考案されました。

アイデアをくれたのは、仕事の後の、好きな 一杯とのこと。飲んべえの道楽として始めたささやかな試みが、日本の食を照らし始めました。

安全でおいしい料理を提供したいと「国産食材」にこだわる店主の心意気を表す印として発案された緑提灯は、いわば利用客に向けた信号。「赤信号は止まれ。よって、お客さんは緑提灯へ進めという意味を込めて、緑色にしました。」と丸山さん。地場産業や国産の食材を提供するお店が増えれば、地産地消が推進され、需要の高まりで農家が元気になり自給率も上がるという仕組みとなります。

観光客でにぎわうすすきのの居酒屋にあるメニューは新潟や秋田の酒ばかり。料理も道外産の食材が目立った。スーパーでも地元産は意外に少なく、生産量日本一のはずの米でさえ半分は「あきたこまち」や「コシヒカリ」で、サケもチリ産が目立った。

調べてみると北海道産品の半分は他県や海外で消費され利益のほとんどが道外に流れていた。飲み仲間や部下に協力を求め、当時同じ職場だった横山和成さんがよく知る札幌の牡蠣(かき)料理店を口説き05年4月、緑提灯一号店が誕生した。

ちょうどこの時期、丸山さんはつくばに戻ることになり、代わって横山さんが地道に札幌と十勝に協力店を広げ、横山さんらが関東に転勤になったのを機にその拡大は本州に拠を移した。

そして昨年2月に100店を達成するとメディアに取り上げられるようになり、時を同じく「中国冷凍ギョーザ事件」が起きて食の安全への関心が高まったことで協力の申し込みが殺到。3月には当初の目標だった全都道府県に緑提灯の店が 誕生し、5月には絵空事だった目標の1000店を達成。現在、全国に1932店も緑の提灯が灯り、今も 日に2〜3店舗の申し込み・注文が続いている。

提灯を下げる条件は、国産食材の使用率が50%を超えたら飾れることとし、提灯に示す星の数は50%以上で一つ、10%上がるごとに一つずつ増え、最高は90%以上の五つ星。店にとってはやや高めの国産食材を使うことで売り上げに影響するリスクもあるが、「地元農家の活性化につながるなら」「星の数に恥じないよう頑張ります」などの心強いメッセージも届くという。

今では緑提灯をビジネスにしたいという企業や事業提携したいという行政からの申し出も絶えないが、「遊びだから労力やお金もいとわず気楽で面白い。道楽のままがいい」と、すべて断っている。今後は5000店を目標に普及に努めるが、日本には約50万店の飲食店があるといわれ、目標は1%。簡単そうに見えて予想以上に高い目標の様で、注文を心待ちにしていると言ったところで。

「遠い夢のようですが、5000店達成できたらまた飲みに行く理由ができます」。と丸山さん。

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